Wednesday 6 February 2008

春からの新しい世界

もうちゃんと学生のみんなに紹介していいころだと思うが、われわれ理工学部総合文化教室では、この春から新しい専任の先生おふたりをお迎えする。

まずフランス語の清岡智比古さん。白水社の『フラ語』シリーズで知られるカリスマ教師。この春からはNHKラジオのフランス語講座の講師も担当される。専門分野はシュルレアリスムの詩、そしてフランス映画史。小説家でもあり、その楽しい授業はすでに生田でも(現在は非常勤講師)、経験した人も多いはずだ。

そして中国語の林ひふみさん。新井一二三の筆名で講談社現代新書の『中国語はおもしろい』を出している彼女は、まったくの日本人だが、じつは中国語のエッセー集を十冊以上出している、人気コラムニスト。台湾や香港の新聞では、彼女のコラムを楽しみにしている読者がたくさんいる。こんな人は、まちがいなく、これまで誰もいなかった!

台湾の出版社がやっている、ひふみ先生のサイト。

http://www.titan3.com.tw/hifumi/

漢字を拾っていくと、わかる部分もちらほら。

1、2年生対象の「総合文化ゼミ」で、おふたりはそれぞれフランス映画と中国映画をとりあげてくださるそうだ。これは絶対に楽しいから、ぜひお勧めしたいと思います。

2007年春の新任だった倉石信乃さんと波戸岡景太さん。そしてこんどの清岡さんと林さん。総合文化教室も、激動の時期。こんなときこそ、大学を楽しく、変化に富んだ、ほんとうに新しい何かが生まれる場所に育ててゆくチャンスだ! 「大学はおもしろい場所でなくちゃ」という言葉を残して生田を去った元同僚・黒田龍之助さんの言葉を、ひとりかみしめる冬の夜だった。