Monday, 18 June 2012

がんばれ東京新聞!

関西電力大飯原発再稼働に反対します。

今日(17日)もまた、東京新聞の見識が光っています。

「大飯原発再稼働の決定を聞いて福島の人たちはどう思ったでしょう。想像してみてください。突然故郷を喪失させられた人々の政府への不信と怒りの深さを。/私たちも同じように思います。福島の事故で私たちの学んだ多くのことが、一握りの政治家らによってこれほどやすやすと忘れられてしまうのかと。」(名古屋本社論説主幹・深田実「それでも原発に頼らず」より)

積極的再稼働論者は「一握り」、しかもその論拠は妄言ばかり。かれらの意志がやすやすと実現されるとは、いったいどういうことなのでしょうか。社会の何が機能していないのでしょうか。

チェルノブイリと福島をむすんだ歴史的線上から、再稼働に反対します。



読売書評 #12

6月17日掲載。カトリーヌ・ルグラン『少数民族の染織文化図鑑』(福井正子訳、柊風舎)。

思わず見とれる美しいパターンの数々。

クレズマー

クレズマー、それは東欧系ユダヤ音楽。きょうの朝日新聞から。

「大阪大学大学院教授(音楽学)の伊東信宏さん(51)も、クレズマーに触れ、胸が騒いだ一人だ。「子どもの頃になじんだ音楽、たとえば『魔法使いサリー』の旋律のエキゾチックさはクレズマーの響きです」」

そうだったのか!

Tuesday, 12 June 2012

「文人ラカン」

「もうラカンは放り出して、フロイトしか読まぬようにしようと決心しかけたこともある。だが、結局わたしは抗しがたい力に惹かれるようにして、謎めいたラカンに戻ってくる。すると突然に、あのディスクールから一条の光が射し、ちょうど飛行機が雲をつらぬいて飛ぶときのように、一片の青空が垣間見える、たったひとつの言い回しが永遠の響きを奏で、ひとつの段落が、ほかの著者だったら二十頁もついやしたであろうほどの豊かな内容を凝縮しているように思われる。狂気、喜び、自由——人間の本質について語るこの声は、深い感動をもたらして、その親しげで快い響きを聞いていると、ちょうど、わたしたちそれぞれの内にあって、ずっと以前から言葉が見出されるのを待っていた思想が、みずから口を開いて語りはじめたかのようだ。そうなると、テクストを読みすすむわたしは、あちこちで、おかしな、楽しい、さわやかな話に行き会うだろう。彼の気取りと見えていたものは、いまや気取りのパロディーとなり、彼の晦渋さはユーモアの効果にほかならぬように見えはじめ、一行ごとに、禅の著作を浸しているのと同じ、あの声なき笑いが聞こえてくる」

モーリス・パンゲ「文人ラカン」(工藤庸子訳)

Sunday, 10 June 2012

昨夜のプログラム

昨夜のフォトギャラリー・サイでのプログラムです。なんと当日、開演直前になって、アメリカ在住のヴァイオリニスト金子飛鳥さんがかけつけてくれました。あまりにうれしい驚き。

クラシックからロック、ジャズ、ジプシーとアイリッシュ・フィドル、ジャンルなんてまったく関係ない、伸びやかでソウルフルなワールド・ミュージック対応ヴァイオリン。ジェーン・バーキン世界ツアーのヴァイオリニストとして、今年は東京でもそのすばらしい演奏、ジェーンとの楽しいかけあいを聴かせてくれました。飛鳥さんの響く弦、踊る弓のおかげで、この晩は信じられないくらいの深みを得ることになりました。

第1部(管啓次郎)
谷川俊太郎「ろうそくがともされた」*
岬多可子「白い闇のほうへ」
山崎佳代子「祈りの夜」
管啓次郎『Agend'Ars』より3片
サン=テグジュペリ『星の王子さま』から**
管啓次郎「狼が連れだって走る月」
*avec田内志文
**avec竹内万里子(きつね)、関戸詳子(ちび王子)

第2部(田内志文)
田内志文「ナッパドンとひとみ」

第3部(管啓次郎)
エイミー・ベンダー「癒す人」
エイミー・ベンダー「あらゆるものにまちがったラベルのついた王国」***
***avec関戸詳子(ねこ)、田内志文(医師)

アンコール 金子飛鳥によるヴァイオリン・ソロ

朗読会の全体にわたって金子飛鳥による完全な即興の伴奏が入った。

長さとしてもたぶんちょうどよかったと思います。休憩を2度はさんで、2時間強。ぼくとしては「癒す人」全文朗読を果たせて、いささかの達成感を味わいました。

『星の王子さま』のきつねくんとの出会いと別れの場面は、昨年6月に青山ブックセンター六本木店で小池昌代さん(きつねくん)、安田沙絵さん(ちび王子)とやったものですが、今回はまったくちがう味わいになりました。これからもまた何度でも、新しい顔ぶれでやりたいと思っています。

2時間、30名。この程度の規模がいいみたいです。全国いや全地球各地で企画してくださる方、気軽に声をかけてください!

Saturday, 9 June 2012

新潟県知事のコメント

無責任きわまりない首相発言に対する、新潟県知事のコメントに拍手。ごくまっとうな感覚です。


本日、野田総理が、大飯原子力発電所について「安全性を確認した」と表明しました。
  現在、福島原発事故はいまだ収束しておらず、事故の検証も進行中であり、換言すれば、意思決定過程や組織のあり方なども含めた事故原因の特定も行われていません。事故原因が特定されなければ、対策を講じることができないことは自明の理であり、専門家である原子力安全委員会も班目委員長が安全を確認していないことを明言しています。
  このような状況下で専門家でもない総理が安全性を確認できるはずもありません。」


全文は以下から。


http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/1339102948125.html

読売書評 #11

川島秀一『津波のまちに生きて』(冨山房インターナショナル)。6月10日掲載。