2014年3月23日日曜日

ニューヨークで

ニューヨーク大学で開催中のアメリカ比較文学会に参加しています。12年ぶりのニューヨーク! 変わっているといえば変わっているし、変わっていないといえば初めて来た1981年以来、本質的にはあまり変わっていません。都市の変化は、人の想像力にはついていかない。

ミッドタウンのペン・ステーション近くを歩いていて思うのは、人々の顔や服装のレジスターの異常な多様性。言語も宗教も、ぜんぜん違うのでしょう。おなじ時間を共有しているのが不思議なくらい。

こうなると、すべての人々を統括する原理がお金しかないのも、よくわかる気がします。お金においてフェアにやるというのが、社会運営の唯一のルール。でもね、「お金のやりとりはフェアだ」という考え方は、非情であり、非常に危険です。なぜなら、お金とは、本来比べられないものをむりやりにひとつの尺度にそろえる仕組みだからです。

アメリカ。あらゆる意味において、この社会は世界のあり方を考えさせます。そして唯一いえるのは、世界全体がアメリカ型の社会になるのはご免だということ。新自由主義が世界をどれほど頽廃した場所にしているかについては、ドキュメンタリー映画『ショック・ドクトリン』をぜひ見てください。

そして、直接の関係はないけれど、学生のみんなは、台湾でいまきみたちと同年代の学生たちがどんな戦いを続けているかを、ぜひ知ってくださいね。好き勝手なことばかりしている政府には、いつだって「ノー」という権利があるのです。