Sunday, 10 March 2013

南相馬から帰りました

9日(土)、南相馬市立図書館でドリアン助川=明川哲也さんとの2人朗読会を開催しました。『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)の朗読会としては、これが20回めになります。

あらゆる細部まで配慮のゆきとどいた、建築としても施設としても最高にかっこいい図書館のカフェ空間で、マイクをつかわない生の声の朗読会。30名ほどの聴衆を前に、あっというまの90分でした。

その前後、ドリアンさんと南相馬を回りました。被害の痕は唖然とする状態でいまもまざまざと残っています。今日(日曜日)は、森幸彦さんをはじめとする福島県立博物館のみなさんにご案内いただき、この土地でいったい何が起こり、そのあとどんなふうに事態が推移していったかを、詳しく教わりました。

いちばん強く思うのは、「国」という機構の機能不全、「政府」という存在の無責任ぶりです。地元=地方自治体の判断のほうが正しい場合、それをじゃますることにしかならない。そして住民にまるで無用な、余分な苦労を強いる。

もちろんぼくに何がいえるわけではなりませんが、この段階から、新たにこの地域のことを学んでゆくのも、意味のないことではないでしょう。こんどは学生たちを連れていきたいと考えています。

「ことばのポトラック」の持続!

サラヴァ東京を舞台に、大竹昭子さんが中心となって粘り強く続けられている朗読イヴェントが「ことばのポトラック」。第9回は3月16日(土)です!

http://kotobanopotoluck.blogspot.jp/

東日本大震災と原発事故の深刻な衝撃の中、2011年3月27日に第1回を開催したこのシリーズ。小さく無力な声を束ねつつ、ごくわずかな希望を新たにつむぎ、持続的に分かち合ってゆこうというその姿勢は、『ろうそくの炎がささやく言葉』の朗読会とは姉妹のような関係にあります。

そして古川日出男、小島ケータニーラブ、柴田元幸とぼくの朗読劇『銀河鉄道の夜』も、「ポトラック」および「ろうそくの炎」の接点からサラヴァ東京で生まれたものでした。

今回も刺激的な作家・詩人たちが集まります。ぜひいらしてください!

読売書評#30

吉田裕『バタイユ 聖なるものから現在へ』(名古屋大学出版会)。3月10日掲載。

バタイユの全貌を丁寧に論じた好著です。予備知識がなくてもだいじょうぶ、まっすぐに核心に連れていってくれます。

Wednesday, 6 March 2013

「すばる」4月号

「旅きり」の名で親しまれるようになった連載「旅ときりぎりす」第4回は「ドミニカ共和国」です!ついこのあいだなのに昔のようになつかしいのはなぜ?ぜひごらんください。

バスクの小説家キルメン・ウリベの日本滞在記も掲載されています。もちろん、金子奈美訳。

さあ、「旅きり」次はどこへ?


Tuesday, 5 March 2013

グローバル化時代の世界文学と日本文学

東大本郷、三四郎池そばの山上会館で3、4日に開催されたシンポジウム。ぼくは4日午前のセッションWhat Does 'Original' Mean in Translation? に参加しました。藤井光さん(アメリカ文学)、松永美穂さん(ドイツ文学)と。司会はイルメラ日地谷キルシュネライトさん。

ぼくの発表はどうにもまとまりが悪かったけれど、ともあれ活発な質疑応答と意見交換がなされ、午後につながっていきました。新たな友人を得て、充実した春の一日でした。沼野充義さん、柴田元幸さんら、主催の東大現代文芸論のみなさん、特に運営実務を担当してくれた大学院生のみなさん、ありがとうございました!

毎日新聞3月4日(月)

4日の毎日、「新世紀世界文学ナビ」ジャメイカ・キンケイド篇を書きました。キンケイド、先月、10年ぶりの長篇を発表。あの異様な文体に、ますます磨きがかかったようです。

Sunday, 3 March 2013

東京国際文芸フェスティヴァル

東京国際文芸フェスティヴァル、進行中です。

http://tokyolitfest.com/contents/participants

2日(土)の21時から、六本木のスーパーデラックスで、われわれの朗読劇『銀河鉄道の夜』短縮版を上演しました。通常版の半分にもみたない長さでしたが、満員のお客さんの熱気がすごかった。まずまずの出来映え。

次は11日、震災2周年のその日に、レイニーデイで完全版をやります!