Saturday, 2 February 2013

次世代キンドル?

キンドルの改良型で、いますぐにでも欲しいもの。それは防水キンドル! それがあればお風呂の中でも読めます、風雨のバス停でも。ぜひ実現してください。

野谷文昭さん

きょうは東大文学部で野谷文昭さんの最終講義。階段教室、満員。松浦寿輝さんのときより多いくらいかも。この30年ほど、ラテンアメリカ文学研究を牽引してきた野谷さんにとってのふたりの特別な作家、ボルヘスとガルシア=マルケスを中心に、他の多くの人々の多くの作品が連想でむすばれ、間断するところのない90分だった。野谷さん、お疲れさまでした。そして今後のいっそうのご活躍を!

「水牛のように」2月号

ウェブマガジン「水牛のように」更新されました。ぼくの「犬狼詩集」は今回は4片。これで「時制論」64片の完結です(うち6片は「文学空間」に発表)。詩集にまとめますので、気長にお待ちください。

Tuesday, 29 January 2013

寒中おみまいを言いそびれて

と、右往左往しているうちに、はや月末です。部屋も机も脳内も昨年からすべては持ち越し、片付かず。

年賀状をいただいたみなさま、ありがとうございました。
寒中お見舞いをいただいたみなさま、ありがとうございました。
そのまえにお歳暮をいただいたみなさま、ありがとうございました。
ご本をお送りいただいたみなさま、ありがとうございました。

誰にもお礼も申し上げず、返事もさしあげず、本当にすみません。こうして世間から脱落してゆくのか。それでも少しずつ絵はがきなど出そうかという殊勝な気持ち、なきにしもあらず。まあ忘れたころにやってくるかもしれないし来ないかもしれないと、漠然とお待ちください。

ぼくの勝手な新年は冬至の日。すでに春分にむかって急速に日が長くなっています。夏至には盛大なパーティーをやりましょう。誰か覚えていたら、企画してくださいね。何か儀礼を考えなくてはいけない。とりあえず、どこかの山頂で?

ではみなさま、お元気で。

Sunday, 27 January 2013

深沢七郎語録、みたいに

ぼくは高校生のころから深沢七郎ファンですが、しばらく離れていました。昨日、嵐山光三郎の文庫本新刊をパラリと読んでいて、その狂気に打たれました。伝染する狂気ですが、この狂気にふれると正気が狂気に見えてきます。これなんかは、わかりやすいというかまともな一節。いいなあ。じつにいい。はるかに狂った一節も、いずれ紹介します!


「タンポポが何を考えてるかわかるかねえ。タンポポは、この世の中が全部タンポポになりゃいいと思っているだよお。そんなもんだよ。タンポポもスミレもレンゲもみーんな同じこと考えてるじゃねえの。タンポポの花がきれいだと思っちゃいけないやね」

(嵐山光三郎『桃仙人』より。オヤカタすなわち深沢七郎の言葉)

Saturday, 26 January 2013

キンドルの不便なところ

ただキンドルのきわめて不便なところが、アマゾン・フランスのフランス語書籍が買えないこと。権利の関係でしょうか。どのタイトルを見ても

"Ce titre n'est pas disponible pour votre pays."

と出てきます。

日本のアマゾンでは、有名な古典的作品(スタンダールの『赤と黒』、フロベールの『ボヴァリー夫人』などは無料でダウンロードできる)を除けば、買えるフランス語の本はほとんどありません。『プルースト全集』が4000ページ近くあって200円で購入できたのはすごいけれど、そのもとになっているテクストがどういうものなのかは知らず。これだけでも10年はもちますが。

電子書籍に詳しいフランス文学者がいたら、どうしているのか、こんど訊ねてみたいものです。

Kindle Paperwhite

遅ればせながらKindle Paperwhiteを買いました。早速何冊かの本を入れましたが(無料のものも購入したものもあり)その1冊目はAlbert CamusのL'Etranger。ひさびさに通読して、その驚くべき文体を楽しむことができました。ハイライト機能もうれしいし、夜、明かりを消した寝床で読めるのもうれしい。しかもこの大きさで何百冊をつねに持ち歩けるわけですから、ちょっと信じられない便利さです。

もっとも拾い読みには紙の本のほうがはるかに便利、速い。通読する作品には、キンドル。そんなふうに自分の中では固まってゆくような気がしています。