Tuesday, 9 December 2008

おだんご

小学生の子供が、社会科の勉強で略称を覚えているところ。

政府開発援助は「オダ」!
非政府組織は「ンゴ」!
合わせて「おだんご」!

ま、そのとおりですけど。

Hocus Pocus

某社の新人編集者、河内くんに誘われて、渋谷のクラブ・クワトロでフランスのヒップホップ・グループ、ホーカス・ポーカスを観てきました。

楽しかった! あまりに健康的で、どうしちゃったの、という感じ。小学生からお年寄りまで、みんなのヒップホップか。

一昨年、フランスのヒップホップ・ダンシングのカンパニー、ブラック・ブラン・ブールを観たときには、クラシック音楽でヒップホップを踊るかれらにびっくりしたけれど、ヒップホップを「ジャンル」として受け入れ、その背後の社会状況(端的にいって人種差別と貧困)や思想なんかとは無関係に「演じるもの」になっているところがあるのかも。そればかりではないだろうけど、そういうグループも、たしかにある。

もっとも、ホーカス・ポーカスはスポーツ感覚のある、お客を楽しませることに徹底したライヴ・バンドで、それはそれでもちろんかまわないでしょう。音楽の大切な役割なんだから。それにかれらの歌詞を耳で聴いてわかるわけでもないので、そのうち歌詞の世界をよく読んで考えてみます。

DC系の講師をお願いしている陣野さん(フランスのラップとサッカーに関する日本における第一人者)にばったり会って、終了後しばらくいろいろ話ができたのもうれしかった。突然のミニマル忘年会でした。

『BRASIL-SICK』

音楽家の宮沢和史さんのブラジル滞在記『BRASIL-SICK』が発売されました(双葉社)。いろんな人へのブラジルをめぐるアンケートに、ぼくも答えています(pp. 126-127)。

顔写真がいるといわれてテキトーに送ったら、すごくへん。マンガみたいな、なさけない顔をしています。この部分だけ、訂正シールでも貼ってもらえないかな。

本は、仁礼博さんの写真がいい。

Sunday, 7 December 2008

American Megamix

写真美術館収蔵品展「ヴィジョンズ・オヴ・アメリカ」の第3部、「アメリカン・メガミックス」へ。通しチケットをもっていたのに第2回「わが祖国」は結局見逃し、第3回も最終日になって、やっと。

さすがにすごい。大家たちの名作が、惜しげもなく並べられている。入口の、ウィリアム・クライン、ロバート・フランク、リー・フリードランダーに、まず見入る。都市のスナップは、以後何をどうとっても、かれらの文法の中に収まる。三人ともすごいが、ぼくの趣味はフリードランダーの整然としたコンポジション感覚。

ギャリー・ウィノグランドやダイアン・アーバスといったモンスター写真家たちももちろんいいが、われらが北島敬三の若いころの代表作であるニューヨークの連作は、やっぱり強烈に輝いている。DC系に北島さんを先生としてお迎えしていることの幸福を、みんな噛みしめてほしい。アキバの片隅で、あの少人数で授業を受けられるんだから! 写真を見て、見て、見まくるという経験を、ぜひ。

ぼくがいちばん好きなのはリチャード・ミズラックの砂漠写真で、これにはしばし没入。やっぱりむちゃくちゃにかっこいい。クロモジェニック・プリントの色合いの鮮やかな奇妙さとともに、恐ろしい魅力。

そして今回の大きな収穫は、ヴェトナム戦争を取材した戦場の写真家たちの作品。石川文洋、岡村昭彦、沢田教一という3人の写真(きわめて有名なものもいくつも含まれている)を見て、いったい戦場で何を思いどんな日々を送っていたのか、想像できないことを想像。なんという生き方だろう。

ヴェトナム戦争はぼくの小学生のころ。小学校の壁に貼られる「小学生ニュース」的な壁新聞に、ときおり戦場の写真がとりあげられていた。いまでも覚えているのは、アメリカ兵が射殺したヴェトコンの死体を靴で踏みつけながら、狩りの獲物のように勝ち誇っている写真。キャプションに、「このあとアメリカ兵は銃剣で死体の腹を裂き、肝臓をとりだして生で食った」とあったのに、強烈な吐き気を感じた。

ニコラス・ニクソンの「ピープル」連作もいい。こういう写真は、つねに見ていて楽しい。それから2階にゆき、日本の新進作家展vol.7「オン・ユア・ボディ」を見たが、その中では朝海(あさかい)陽子の「自宅で映画を観る」人々をとったシリーズが、特に気に入った。これもクロモジェニックの大きなサイズのプリント。朝海さんは川崎市在住だそうだ。生田のキャンパスにお招きする機会を作れないものかな、と思った。

大学院入試2期は2月26日

われわれの大学院、新領域創造専攻DC系の2期入試は2009年2月26日です。募集は若干名ですが、やる気のある人はいつでも大歓迎です。

すでに募集要項の頒布がはじまっています。出願期間は1月20日から30日まで。

http://www.meiji.ac.jp/sst/grad/examination/

ぼくの研究室はすでに内部進学と8月の1期入試で4名が内定しています(うち2名が留学生)ので、あと1名、多くて2名の人を受入れる準備あり。現代社会のさまざまな問題を、経験を、100年、1000年、1万年、100万年のスパンで考えてみようという人を求めています。

「ネオ・トロピカリア」

東京都現代美術館にて開催中の「ネオ・トロピカリア」、カタログがついに完成しました。われらが近藤一弥さんがデザイン。カラフルで楽しい世界が、ページごとに躍動しています。

ぼくはエッセー「ファヴェーラが生み出す光」を寄稿。68、69ページです。

「フィガロジャポン」12月20日号

「フィガロジャポン」は年末恒例の読書特集。今回はもともと「少女時代の自分に読ませたくない毒のあるファンタジー」というテーマで3冊の選択を依頼されました。

少女だったことがなくファンタジーというジャンルも知らないぼくとしては、知性こそもっとも反社会的な毒だという立場から、数学・神学・哲学(の周辺)の3冊を選んでみました。65ページをごらんください。

アンケート以外では、大竹昭子さんによるナンシー・ヒューストンさんのインタビューを興味深く拝見。