Tuesday, 24 June 2025

夏至おめでとう

 6月21日(日)、埼玉県飯能のメッツァヴィレッジでの夏至祭に出演しました。まずカフェ脇の工芸室・図書室クラフトビブリオテックで、小島敬太くんとぼくの『サーミランドの宮沢賢治』(白水社)をめぐるライヴパフォーマンス。ついで屋外、宮沢湖畔で、夏至の篝火への点火式を。ぼくの詩の朗読と、小島くんの新曲 Hono を、優に百人を超えるみなさまに楽しんでいただけました。夏至おめでとう。太陽ありがとう。冬至まで世界がつづきますように。

映画『あたらしい野生の地 リワイルディング』上映会

 ぼくが字幕をつけたオランダのドキュメンタリー映画『あたらしい野生の地 リワイルディング』のひさびさの上映会を、6月20日、仙台青葉山地区、広瀬川のほとりの仙臺緑彩館で開催していただきました。主催は京都府立大学の松田法子研究室。共催は青葉山エリアマネージメント。上映後は、松田先生とぼくの対談。ぼくが訳し、松田さんが解説を書いてくださった本『リワイルディング』の内容にも立ち入りながら、「再野生化」という概念の重要性について語り合うことができました。まだまだこれから大きな意味を帯びてくる、絶対に必要な考え方だと思います。


「キネマ旬報」2025年7月号

「キネマ旬報」の7月号に映画評を書きました。ババク・ジャラリ監督『フォーチュンクッキー』(2023)。原題は Fremont、カリフォルニア州フリーモントに住みはじめサンフランシスコの中華街のフォーチュンクッキー工場に勤める若いアフガニスタン女性を主人公とする話です。シナリオ、シネマトグラフィー、俳優、小道具、どれをとっても完璧な傑作。ぜひごらんください。

「日本経済新聞」2025年4月26日

日経新聞に書評を書きました。時田郁子『詩人たちの自然誌』(国書刊行会)。ドイツ語圏文学の魅力。とりわけフォルスター、フンボルト、シャミッソーという3人の探検博物学者をめぐる記述に強い興味をかきたてられました。