Saturday 23 November 2013

読売書評 #47

24日掲載。ベノワ・マンデルブロ『フラクタリスト』(田沢恭子訳、早川書房)。

フラクタル幾何学の創始者マンデルブロの自伝です。リトアニア系ポーランド生まれのユダヤ人、フランスで自己形成し、やがてIBM研究所を舞台にあらゆる事象のラフネスを研究。デッサンがうまく絵が好きだったということに、なるほど。数学的天才をもって物理学・経済学・工学・芸術をむすびつけ、誰にも似ていない着想をくりひろげてきた生涯に感嘆。

昔読んだパウル・ファイヤーアーベントの自伝もおもしろかったけど内容はすっかり忘れたので、また読み直してみます。

それにしても。数学やっておくんだった。