Sunday 9 March 2008

オーケストラの迫力

ひさしぶりにオーケストラを生で聴いた。矢崎彦太郎指揮の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団。ラヴェルの組曲「マ・メール・ロワ」、イベールの「サクソフォンのための室内小協奏曲」、ビゼーの「アルルの女」抜粋原典版(26人で演奏)、そしてビゼーの「カルメン」組曲。ほんとうに楽しいコンサートだった。ビゼーの派手でドラマティックな展開はもちろん、サクソフォンの波多江史朗の独壇場的なイベールもよかったが、何といってもラヴェルの最後には震えた。音のなんという急襲。最前列という位置もよかった。

すべての音楽形式で何がいちばん好きかといわれると、3ピースのブルース・ロックだということは変わらない。でもオーケストラの厚みは、やっぱりすごい。その背後に、かれらが注ぎこんできた時間と努力の総量を思うと、気が遠くなる。かれらみんなを応援したくなる。

特に感情移入(?)して見ていたのは、チェロのひとり。やってみたいなあ、チェロ。いまからはじめても、音が出るようになるかどうかもわからないけれど。