Thursday, 26 October 2023

ミネソタの秋

 報告が遅れましたが、この秋学期はミネソタ大学に滞在しています。大学院セミナーを週にひとつ、あとは自分の研究に専念できるという恵まれた身分。手をつけていることは、作品制作を含めて多いのですが、かたちになるのはかなり先かな。少しずつ整理していくつもりです。

大学院授業としては、前半でアイヌ文化、後半で沖縄文化を、東アジアの広範な地理的・歴史的文脈から学ぶということを試みています。こっちも専門家ではないので手探りですが、求心的ニッポン像に対する解毒剤にはなるでしょう。しばらくつづけます!

いま、たったいま

 現在、ガザで起きていることの背景を知るための、岡真理さんによる最高の講義。ぜひごらんください。即時停戦を求めましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=-baPSQIgcGc

Translation Made Me

10月23日(月)、ニューヨーク州の名門校 Bard College で 講演を行いました。題して Translation Made Me: What I Learned from Translating Maturana & Varela, Anzaldúa, Glissant, and Many Others. 

スペイン語寄りの内容にしたのは、呼んでくれたのがスペイン語詩の研究者 John Burnsさんだったから。実際にはスペイン語文学、日本語文学、翻訳研究などの人々が集まってくれて、充実した集いになりました。60分ほど話してからぼくの自作の詩を英・西・日の3言語で朗読、ついでQ&A。Translation and Translatability という連続講座の一環で、来週は小林エリカさんが来るそうです。

広大な森の中に校舎が点在する、とことんうらやましい環境。キャンパス内にはハンナ・アーレントやフィリップ・ロスのお墓があるのが不思議ですが、死者たちの霊を感じながら学ぶのもいいものです。

再来週はシアトル、わが母校ワシントン大学をひさびさに訪問します!

Sunday, 8 October 2023

Eastern Poetic Impulses

 少し前のことになりますが9月22日、滞在中のミネソタ大学で、表記のイベントが開催されました。前半は四元康祐さんとぼくの自作朗読と対話。後半は李琴峰さんの笑いにあふれる自作朗読とケンダル・ハイツマンさんによるその英訳朗読。会場はミネソタ大学の小劇場Best Buy Theaterで、音響・照明・客席配置ともまことに申し分なし。多くのお客さんを集めて、充実した2時間ほどをすごすことができました。

四元さんと李さんは現在、有名なアイオワ大学のインターナショナル・ライターズ・ワークショップに滞在中。来週はぼくがアイオワに遊びに行きます。

今回の企画を立ててくれたChristine Marran(ミネソタ大学)とKendall Heitzman (アイオワ大学)のお二人に、心から感謝します!

Friday, 29 September 2023

書評いくつか

 6月16日に出した3冊。刊行から3ヶ月経った秋に、いくつかの場でとりあげていただきました。

「現代詩手帖」10月号ではアサノタカオさんによる3冊まとめての充実した書評「日々の変革をうながす読書哲学、歩行哲学」
「毎日新聞」9月23日の「今週の本棚」では永江朗さんによる『エレメンタル』紹介
「東京新聞」「中日新聞」9月28日ではコラム「大波小波」で「ベケット」氏による『エレメンタル』紹介「色あせぬ管啓次郎の批評」
みなさま、ありがとうございました。出版のすべてが現れては消えるうたかたになりがちな現在、少しでも本が岸辺の木や草によって、鯉や亀やマスクラットによって、救出されるのはほんとうにありがたいことです。
3冊、ぜひ手に取ってごらんください。

Wednesday, 6 September 2023

「うたをつないで」

 朝日新聞夕刊で大岡信賞選考委員によるリレー連載がはじまりました。題して「うたをつないで 大岡信とことばの力」。第1回の拙文「避けられない時空への旅」、9月6日に掲載されました。やなぎみわさんによる宇宙的な挿絵がついています。ぜひ読んでみてください。デジタル版でも読めるようです。

Monday, 4 September 2023

水牛のように

連載といえばウェブマガジン「水牛のように」の「図書館詩集」は11まで来ました。12でいちおう完結します。まずは読んでみてください。

https://suigyu.com/2023/09