Tuesday, 29 January 2013

寒中おみまいを言いそびれて

と、右往左往しているうちに、はや月末です。部屋も机も脳内も昨年からすべては持ち越し、片付かず。

年賀状をいただいたみなさま、ありがとうございました。
寒中お見舞いをいただいたみなさま、ありがとうございました。
そのまえにお歳暮をいただいたみなさま、ありがとうございました。
ご本をお送りいただいたみなさま、ありがとうございました。

誰にもお礼も申し上げず、返事もさしあげず、本当にすみません。こうして世間から脱落してゆくのか。それでも少しずつ絵はがきなど出そうかという殊勝な気持ち、なきにしもあらず。まあ忘れたころにやってくるかもしれないし来ないかもしれないと、漠然とお待ちください。

ぼくの勝手な新年は冬至の日。すでに春分にむかって急速に日が長くなっています。夏至には盛大なパーティーをやりましょう。誰か覚えていたら、企画してくださいね。何か儀礼を考えなくてはいけない。とりあえず、どこかの山頂で?

ではみなさま、お元気で。

Sunday, 27 January 2013

深沢七郎語録、みたいに

ぼくは高校生のころから深沢七郎ファンですが、しばらく離れていました。昨日、嵐山光三郎の文庫本新刊をパラリと読んでいて、その狂気に打たれました。伝染する狂気ですが、この狂気にふれると正気が狂気に見えてきます。これなんかは、わかりやすいというかまともな一節。いいなあ。じつにいい。はるかに狂った一節も、いずれ紹介します!


「タンポポが何を考えてるかわかるかねえ。タンポポは、この世の中が全部タンポポになりゃいいと思っているだよお。そんなもんだよ。タンポポもスミレもレンゲもみーんな同じこと考えてるじゃねえの。タンポポの花がきれいだと思っちゃいけないやね」

(嵐山光三郎『桃仙人』より。オヤカタすなわち深沢七郎の言葉)

Saturday, 26 January 2013

キンドルの不便なところ

ただキンドルのきわめて不便なところが、アマゾン・フランスのフランス語書籍が買えないこと。権利の関係でしょうか。どのタイトルを見ても

"Ce titre n'est pas disponible pour votre pays."

と出てきます。

日本のアマゾンでは、有名な古典的作品(スタンダールの『赤と黒』、フロベールの『ボヴァリー夫人』などは無料でダウンロードできる)を除けば、買えるフランス語の本はほとんどありません。『プルースト全集』が4000ページ近くあって200円で購入できたのはすごいけれど、そのもとになっているテクストがどういうものなのかは知らず。これだけでも10年はもちますが。

電子書籍に詳しいフランス文学者がいたら、どうしているのか、こんど訊ねてみたいものです。

Kindle Paperwhite

遅ればせながらKindle Paperwhiteを買いました。早速何冊かの本を入れましたが(無料のものも購入したものもあり)その1冊目はAlbert CamusのL'Etranger。ひさびさに通読して、その驚くべき文体を楽しむことができました。ハイライト機能もうれしいし、夜、明かりを消した寝床で読めるのもうれしい。しかもこの大きさで何百冊をつねに持ち歩けるわけですから、ちょっと信じられない便利さです。

もっとも拾い読みには紙の本のほうがはるかに便利、速い。通読する作品には、キンドル。そんなふうに自分の中では固まってゆくような気がしています。

「図書」2013年2月号

岩波書店の「図書」に、昨年夏のスロヴェニアの思い出を書きました。「スロヴェニア、夏と詩」、17枚ほど。このあとセルビア編も書かなくては完結しませんが、まずはスロヴェニアの夜まで。

広告誌ですから、大きな書店に行けばもらえます。ぜひごらんください。今年の夏もスロヴェニアを再訪したいものだと思っています。

Friday, 18 January 2013

読売書評#27

フリーズ、クラフト、ナバーン共著『トウガラシの叫び』(田内しょうこ訳、春秋社)。1月20日掲載です。

Monday, 7 January 2013

読売書評#26

ジョヴァンニ・ボッカッチョ『デカメロン』平川祐弘訳、河出書房新社。1月6日掲載のメガ評です。すでに八十歳を過ぎた平川先生の、衰えを知らぬマエストリア。見習いたいものです。