2017年6月24日土曜日

「語学」の鉄則(ほんと)

語学の授業を毎年やっていると、いくつか原則が決まってきます。4月、学生たちにまず覚えてもらうのは、次の4つの日本語のセンテンス。教えられることは、じつはだいたいこれでつきてます。

1)奇跡は起きない。
2)語学は再現
3)おなじ文を毎日読む。
4)反応時間を最短化する。


具体的勉強法としては、そのときの自分のレベルで無理のない文のセンテンス集を作ります。初歩なら4、5語の文。上級なら10語かそれ以上も。いずれにせよ、A4の紙の片面で25センテンスは書けるはず。表裏で50センテンス。

あとはそれを毎日読んで、すみずみまで覚えるだけ。何日かかってもいいのです。自分のペースで。

肝心なのは、この「すみずみまで」という部分。100の例文をうろ覚えにするより、60の例文を完璧に覚えること。容赦なく。差がつくのはこの部分です。語学に関しては、「なんか、こういう感じ」というのは、ぜんぜんダメ。たとえ意味がわからなくても、100パーセント正確に再現できる範囲を広げていくことです。

よくいわれる「英語を何年もやってもしゃべれない」とか「受験勉強は役に立たない」といった台詞は、ただのたわごとです。中学英語が100パーセント身に付いていればいくらでも話せるし、英語圏で支障なく生活できます。高校英語が100パーセント身に付いていれば、英語圏で大学院レベルの授業をとるのに、何の問題もありません。

要は自分がやるかやらないか、それだけ。かつて外国語の勉強の秘訣を聞かれた西江雅之先生は、いつも「バカみたいに勉強するだけです」と答えていらっしゃいました。ぼくからいえることは、上の4点のみ。忘れないでね。

そして何度挫折してもいいのです。また思い立って、またやれば。やったらやっただけの楽しみが得られますから。以上、語学教師の犬のつぶやきでした。