Thursday, 8 April 2010

シンクロニシティ

竹富島について考えていて、原広司先生の名著『集落の教え100』をひさびさに読んでいた。それから夕方、粟津ケンさんに会うと、Ayuoがロックアート展のために作った音楽のCD「Stoned」をくれた。見ると、解説は原広司が執筆。シンクロ。


このCDは原さんの初期の代表作とされる粟津邸で録音されたもの。粟津邸の存在はむかしから聞いていたが、それが生田にあるのだとは意識したことがなかった。建築と音楽の関係の深さは、いまさらいうまでもないが、原広司は若いころから武満徹、一柳慧、高橋悠治らと親しくつきあっていた。そして粟津潔も、こうした一群のアーティストたちの仲間、大きな存在だった。かれらはだいたいぼくより一世代上。ぼく自身は、同世代のアーティストたちとぜんぜんつきあいがないままに生きてきてしまったが、まだこれからできることはいろいろあるはず。


音楽、美術、建築、詩と文学、工芸、すべてはすべてにつながってくる。ケンさんとお互いの今年のプロジェクトについて話す。すごくやる気が出てきた。


粟津潔は晩年、アメリカ大陸南西部の岩絵に深い関心を寄せていた。最古のメディアアート。ぼくにいわせれば、ヒトが居住という挑戦に応えて地表に刻んだしるし。また南西部を思い切り走り回ってみたい。

Wednesday, 7 April 2010

Live at 武道館

きょうは入学式。雨の桜の武道館で。たくさんの新入生たちと相対するかたちで武道館のアリーナの舞台下にすわっているのは奇妙な気分です。ここでボブ・ディランを、ジャクソン・ブラウンを、ジョニ・ミッチェルを見たなあ。ともあれ、みなさんおめでとう!これからの4年間、可能性の限界を追求してください。

Tuesday, 6 April 2010

「明治」46号

ついに日本でいちばん志願者数の多い大学になった(そんなことを自慢しても始まらないけれど)明治の月刊誌が「明治」。新入生歓迎の46号に、ぼくはエッセー「歩く、考える、歩く」を書きました。32−33ページです。


昨年の「WALKING」展にいたる過程を、学生たちの作品を紹介しながら書いたもの。ご希望の方にはコピーをさしあげます!

What am I Doing Here?

昨年の12月から今年の2月にかけて、宇野澤昌樹を総合ディレクターとして開催した、東京文化発信プロジェクトの当研究室の企画「WHAT AM I DOING HERE?」の記録集が3月下旬に完成、なかなか発送できなかったのですが、きょうようやく準備を整えました。


ワークショップ参加者のみなさんには、明日発送します。最後の作業をボランティアで手伝ってくれたのが、わが最高の同僚、清岡智比古さん。ほんとうにありがとう!


五十嵐哲夫さんのすっきりしたデザインで、とてもいい仕上がりです。まだ残部がありますから、欲しい人は声をかけてください。


ほんとうに刺激的な場ができたのは、じつに多様な参加者のみなさんのおかげ。ありがとうございました。またどこかで会いましょう!

Saturday, 3 April 2010

「水牛のように」4月号

「水牛」サイト、4月の更新。

http://www.suigyu.com/

「水牛のように」に連載「犬狼詩集」3、4を寄稿しています。

Friday, 2 April 2010

「VIA MEDIA」完成!

ディジタルコンテンツ系創成期の成果物として制作を進めていた論集「VIA MEDIA」が完成しました。いい感じの仕上がり。読み物としておもしろく、内容は洗練され、他では読めないものばかり。ご希望の方には、なんらかの機会に手渡しでさしあげようと思います。声をかけてください。

以下、目次。

表紙写真 北島敬三
Via Mediaについて 管啓次郎
デリー、冬の随想 倉石信乃(写真・宮本隆司)
アキハバラと麻布市兵衛町 陣野俊史
歌う人と踊る人 前田圭蔵
重なり合う境界 御園生涼子
うぬぼれ鏡のメディア論 波戸岡景太
コンピュータでエッシャーを超えられるか 杉原厚吉
「四次元のゲームメディア」を考える 宮下芳明
カムイのイォルを幻視する 浜口稔
ことばについて 石田尚志
荒木経惟試論「空」 大塚真弓
ヴェルナー・ヘルツォークと動物 管啓次郎
デザイン・ノート 清岡秀哉

執筆者の主力はDC系の専任教員、兼任講師、さらにこれまでにディジタルコンテンツ学研究会の講師としてお呼びした方たちですが、学生の業績からは修士課程第1期生の大塚さんの修士論文の一部を採録し、またこの春に博士後期課程に入学したデザイナーの清岡秀哉さんが全体のデザインを担当してくれました。

この4倍くらい厚くしたかったのですが、限られた時間と予算のせいで、そうもいかず。しかしまずまずの出来映え。そして次回は、さらに別のかたちで、圧倒的に。これからもたゆまぬ進化を続けてゆくつもりです。

Killing Kanoko

六本木のミッドタウンにある駿河銀行のd-laboという空間で開かれた、伊藤比呂美さんとその英訳者ジェフリー・アングルスさんによる朗読会に行ってきました。

日本語で書く最高のボーダー詩人、伊藤さんの存在を、声と動きを、たっぷりと体験。過去30年近く、たくさんの接点があったにもかかわらず初めてお会いした比呂美さんですが、そのソウルと力に深く打たれました。ご本にサインまでいただいて、ありがとうございました。

彼女の英訳詩集Killing Kanoko (Action Books, 2009)を出したばかりのジェフリーとは、2004年に一緒にパネル・ディスカッションに参加したことがあります。ジェフリーはまた先日の熊本での連詩イベントに、ジェローム・ローゼンバーグさんのための翻訳者として参加していたので、そちらからも話がつながった。

詩や文学に関わることをやっていると、次々に思いがけない接続が生じるものです。それは詩そのものとは無縁かもしれませんが、どれだけ無縁かというと、じつは濃厚な関係がすでに生じているのかも。

いつかはサンディエゴに伊藤さんのお宅を訪ねてゆきたいものです。そこから内陸部に向かって、砂漠のコヨーテを見にゆく。