2013年12月31日火曜日

「三十三歳のジョバンニ」in 那覇

さあ、大晦日。仕事が終わらない、休みもない、この連続性を生きていこう。

とりあえず新年のお知らせです。1月18日(土)の19時。那覇のあの桜坂劇場のカフェ、さんご座キッチンにて、「三十三歳のジョバンニ」の全文朗読会を開催します! ゲストミュージシャン、交渉中。予約方法、近日お知らせします。

ぜひみんなでお誘い合わせの上、来てくださいね。

2013年12月27日金曜日

24日は、イヴは、

12月24日。サラヴァ東京で朗読劇『銀河鉄道の夜』を上演。2年前、おなじ場所で初演したこの劇、2年間で大きく変貌しました。全力でやりました。やりながら、イメージとの戦いが続きます。

この2年間の、そのつどちがう十数カ所の舞台。でもひたすら「東北」を、「福島」を、そしてわれわれの社会と国家を、考えながら旅してきました。

3月11日とそれに続く日々をめぐる記憶が、急激に消されようとしている昨今、この朗読劇の上演にはいっそう意味が生じていると思います。

完全にsold outのため、入っていただくことのできなかったみなさま、すみません。来年の予定は未定ですが、必ずなんらかのかたちで続けます。またどこかでお目にかかるのを楽しみに。それでは、よいお年を!

2013年12月21日土曜日

スナフキンによるイベント報告

昨晩の対談の報告を、工藤晋さんが書いてくれました。みなさま、ぜひごらんください!

http://d.hatena.ne.jp/snafkinne/

キース・ジャレットの ferocious longingって、気になるね。

B&Bで

『ストレンジオグラフィ』刊行記念イベントとしての石田瑞穂さんとの対談、盛況のうちに終わりました。お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。

この本のみならず、詩集『時制論』と瑞穂さんの詩集『まどろみの島』についても、かなり深い話ができたと思います。詩がもたらすもの、詩がめざすもの、詩がかなえる約束、詩が挫折するとき。まだまだいくらでも話せるはず。

イベントの最後に、瑞穂さんがこの朝書いたという、ぼくに捧げられた(!)詩を読んでくれました。感激。しかもそれが、ロシアへの旅の詩。うれしいなあ。「ホボーシュ」という音、「鳴かないウグイス」、見たことのない風景。いろいろな光がいちどにさしてくる体験でした。

来年は瑞穂さんともいろいろ一緒にできそうです。

修士研究中間発表会

20日、修士研究の中間発表会。明治大学中野キャンパス6階プレゼンスペースにて。新領域創造専攻の最大の年中行事です。26名の修士1年の学生全員が全員の発表を聞きました。一見、相互に無関係な主題ばかりでも、「すべてはすべてにつながっている」というわれわれの姿勢からすれば、いろいろな糸が見えてきます。

今年のぼくの学生は3名。

陳瑤瑤「21世紀日本映画における監督たちの好機と苦境」
中尾愛「フラの背景としてのハワイ先住民の世界観」
林亜華音「ミュージック・ビデオにおける音楽空間の視覚化」

みんなまだまだ手探りですが、この半年で大きく成長しました。あとほぼ1年の修士論文完成にむかって、これからもがんばって。

2013年12月16日月曜日

『ストレンジオグラフィ』刊行記念イベント@B&B

20日(金)、下北沢のB&Bで石田瑞穂さんと対談します。

http://bookandbeer.com/blog/event/20131220_strangeography/

『ストレンジオグラフィ』(左右社)を出発点として、痛切なしずけさとケルト感覚にみちた詩集『まどろみの島』(思潮社)の詩人と、旅と詩を主題にした話を。

ぜひ遊びにきてくださいね。

2013年12月14日土曜日

奥多摩スタディーツアー

12日、奥多摩見学の一日でした。6月に明治大学で講演をお願いした株式会社トビムシの竹本さんに、新しいプロジェクト「森と市庭(いちば)」の舞台となる奥多摩を案内していただきました。

http://mori2ichiba.tokyo.jp/

放置され荒れはてていく森に新たに手を入れ、都市とのあいだにモノとヒトの循環を作り出す。東京の森と都心をつなぎ、サステイナブル経済への一歩を毅然と踏み出す。

築後300年は経っているという加藤家への訪問にはじまり、森とわさび畑、ついで夕方の旧・小河内小中学校まで、こんなに都心に近くこれほどの森の文化が息づいていることに感動しました。

都市再生をテーマとしている安全学系の山本研究室との共催。最近では「セノポイエーシス」につづき「総合制作」を名乗っているわれわれディジタルコンテンツ系にとっても大きな意味のある一日でした。

竹本さん、現地スタッフの菅原さん、ほんとうにありがとうございました。


郡山の銀河鉄道

8日、待ちに待ったその日がやってきました。朗読劇『銀河鉄道の夜』の郡山公演です。今回は特別な意味が2つ。

まず書籍『ミグラード』(勁草書房)完成後最初の上演だということ。これまでのような紙の束ではなく、本としての台本を手に演じることができました。

そして何より、会場。安積高校敷地内にある安積歴史博物館は築百年を超える木造校舎、元・福島尋常中学校です。そして安積高校は古川日出男の母校!かつてこの高校の演劇部長として活躍していたヒデオにとって、はるかな遠い時と場所からのホームカミングの一日となりました。

お客さんは350人を超えました。フラットなフロアの中央で、出演者同士は背をむけあったまま演じるという初めての形式。川島さんのコズミックな音響建築はあいかわらず完璧。小島ケイタニーラブは新曲「ベルカ」をもって臨みました。柴田さんの「ラッコの上着」、驚異のキャラクター、驚異の完成度。

寒い一日でしたが、すばらしい一日でした。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。現地でサポートしていただいたみなさん、ありがとうございました。そしてスタッフのみんな、いつもながら本当にありがとう。

次は24日、サラヴァ東京です。

2013年12月6日金曜日

読売書評 #48

2年間にわたった読売新聞書評委員の任期が終わり、最後の書評を書きました。

工藤庸子『近代ヨーロッパ宗教文化論』(東京大学出版会)。8日掲載です。

あの恐るべき『ヨーロッパ文明批判序説』からちょうど十年。工藤さんの渾身の書。これからの文学研究のお手本のひとつとなるでしょう。

『チーロの歌』発売!

初めての絵本の翻訳を出しました。アリ・バーグ作、ローレン・ロング絵『チーロの歌』(クレヨンハウス)。

初めての飛行にとびたつコウモリの子を主人公にした、かわいいお話。原題はNight Songです。クリスマスの贈り物にどうぞ!

http://www.amazon.co.jp/チーロの歌-アリ・バーグ/dp/4861012651/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1386338626&sr=8-1&keywords=チーロの歌

強行採決という卑劣

ところで、いまとんでもないことが進行しています。強行採決とは民主主義の恥。原発業界や兵器業界の利権ばかりを追求する政権が、われわれをどんどん危険な方向にひきずっていこうとしています。

やめろ、やめてくれ、絶対に、よせ。反対すべきことに反対する時、それはいま。政治の名において一部の人間の利益が追求され、国民の大部分が無用な危険にさらされる。かれらから「日本」を奪還しよう、民主主義という理想の追求をけっしてやめないようにしよう。

始まった!何が?展示が!

明治大学生田図書館内にギャラリー・ゼロを作ってもらって、すでに丸4年以上が経過しました。毎年恒例の「作品と図書の展示」、今年のテーマは「岩、石、砂」です。

これまでに「WALKING」「樹木」「川から海へ」「動物のいのち」と続けてきた、エコロジカルな主題のシリーズが、ついに無機物の世界にたどりつきました。

昨日、5日(木)から開幕。小田急線「生田」から徒歩10分の丘の上ですが、ぜひごらんください。ぼくは現時点で写真22枚とキャプション代わりの絵はがきを展示。これからどんどん増えていきます。

よろしく!

野村喜和夫さんと

そして4日(水)の夜は吉祥寺のパルコブックセンターで、野村喜和夫さんの新詩集『芭(塔(把(波』とぼくの詩集『時制論』のジョイント・イベント。いずれも左右社刊行。

朗読をはさんで詩について思いきり話すことのできた、貴重なひとときでした。さすが実作者の野村さんが、ぼくの意図を的確に読みといてくださるのに感動。相当に内容の濃いセッションだったと思います。

喜和夫さんの詩集は、金子光晴の旅を追ったもの。ぼくの旅は、おおぜいの幽霊たちにみちびかれたもの。タイプはちがいますが、たしかに交差する光があったと思います。

われわれの共通の友人である石田瑞穂さんも来てくれて、また未来が見えてきました。その意味は、来春には明らかにできるでしょう!

本谷有希子さんと

劇作家にして小説家の本谷有希子さんと、来年の那覇でのイベントの打ち合わせをすませました。1月18日、おもろまちの沖縄県立博物館・美術館で。JPIC出版文化産業振興財団主催です。

ダイアローグの書き換えワークショップを中心として、楽しめることまちがいなしのイベントになります。沖縄のみなさん、ぜひどうぞ。詳細は適当に検索してみてくださいね。

鋭い言語感覚の怪物みたいな本谷さん、その素顔はいい声の、配慮にあふれた人でした。どんな会になるか、いまから楽しみです!

12月か!

ああ、今年も12月。早いね。

12月は、まず3日(火)に明治大学中野キャンパスホールにて大川景子監督のドキュメンタリー『異境の中の故郷 作家リービ英雄52年ぶりの台中再訪』上映会を行ないました。

第1部として、Port Bのプロジェクト(フェスティバル/トーキョー参加作品)「東京ヘテロトピア」の総括報告を、ポルト刊行リサーチセンター主任研究員の林立騎さんがみごとにこなしてくれました。ついで高山明さんのコメントも。ぼくは作家として温又柔さん、小野正嗣さん、木村友祐さんとともに参加しましたが、かけねなく、きわめて重要でアクチュアルな作品になったと思います。

まだ体験していない人は、ぜひこの週末(8日が最終日!)にどうぞ。

ついで第2部。50分強の作品ですが、感動的でした。リービさんとその愛弟子・温又柔さんの台中への旅。日本語表現のすべてを相対化するふたりの言葉は上映後のディスカッションでも輝いていました。

この作品の上映会、今後も企画していきます。ぜひどこかの時点でごらんください。ぼくは「プロデューサー」としてクレジットされていますが、台中の現地での協力者、東海大学の笹沼さんや燕先生の努力なくしては実現しない企画でした。改めて、ありがとうございました。

このビデオ作品、「東京ヘテロトピア」との接続がみごとに果たされました。これから2020年にむかって集団的な健忘症を強いられることになる、われらが東京。その300の地点に埋もれた物語を、これから数年かけて発掘してゆくつもりです。

みなさん、また会いましょう!