2013年7月30日火曜日

「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた」、だから

にわかには信じがたい暴言。現役の副総理が、ほんとうにそんなことをいったのか? 耳を疑う、疑いたい、疑わせてくれ。昨日、麻生太郎が憲法書き換えのための「手口」を「ナチスに学べ」と発言したそうです。

http://news.livedoor.com/article/detail/7905609/

このひとことだけで政治生命を絶たれて当然。ありえないレベルの、愚昧で幼稚な、恥ずべき配慮のなさ。ヨーロッパなら、冗談にも許されない発言です。

現政権には絶対に憲法に手をつけさせてはいけない。いったいいつの時代のどんな亡霊たちが、かれらの耳もとでささやいているのか。

2013年7月26日金曜日

フランシス・アリスのおもしろさ

21日(日)、東京都現代美術館のフランシス・アリス展第2期に合わせて、杉田敦さんとアリスの詩学をめぐる対談を行いました。対談といっても、事実上は学芸員の吉崎さんを交えての鼎談。吉崎さんの適切な画像提示と解説に助けられ、この稀有のアーティストの魅力の一端を、楽しく語り合うことができました。

聴衆として来てくれたのが、今年のヴェネツィア・ビエンナーレの日本選出アーティストでみごと特別賞を獲得した田中功起さん。ぼくからの質問に答え、アリス作品から受けた刺激を率直に語ってくれて、ありがとう!

そしてアリスの作品 "El Gringo"に対する応答ともいうべきぼくのビデオ「サント・ドミンゴの墓地犬軍団」も上映してもらい(ちょっと悪のりだけど)、ぼくとしては非常に有意義な午後となりました。

このアリス展、まだ当分やっています。おもしろい。特に、プロジェクトの完成にいたるエフェメラの展示は、この機会にしか見られないはず。お勧めします。ぜひ見てください!

一杯のギネスが

7月25日は4年前に亡くなった同い年の友人の命日。ふだんひとりで呑むことはないけれど、きょうばかりはギネスを一杯。思い出、あれこれ。

思えば彼は東日本大震災も福島第一の状況も知らないまま。時空をわざと混乱させて、そんなことを話してあげたい気分になりました。

そして震災後の2年あまりでぼくがもっとも力を注いできた活動、古川日出男たちとの朗読劇『銀河鉄道の夜』を、初めからかなわないことではあるけれど、いちど見てほしかった。仕方ない、仕方ない、人の世は。再会は遠からず、この世の外で。

それにつけても、汚染水を排出しつづける電力会社の無責任と政府の無策をどうにかしたい。そうじゃないか?

2013年7月17日水曜日

十和田奥入瀬芸術祭

この秋開催される十和田奥入瀬芸術祭に参加します。

http://www.cinra.net/news/2013/07/16/212819.php

取材のため、連休に十和田エリアを再訪。ひたすら走り回って、土地に対する感触をつかんできました。

ぼくは「ものがたり集」(仮称)つまり書籍の構想を担当。石田千さん、小野正嗣さん、小林エリカさんの書き下ろし小説に、畠山直哉さんの撮り下ろし写真が加わる、すごい本になります。もちろん、ぼくのエッセーも。

9月21日が展覧会のオープニングで、その日はちょうどぼくの第4詩集『時制論』の発売日です! オープニング会場で、つまりは奥入瀬渓流のほとりで、詩集の朗読会も開催します。

みんなで遊びにきてください。

読売書評 #37

西井 凉子『情動のエスノグラフィ』(京都大学学術出版会)。7月14日掲載。


南タイ、仏教徒とイスラム教徒がほぼ半々の村をフィールドとする人類学者による民族誌。フィールドで出会った数々の死の体験を中心に、たぶんもっとも科学になりにくい、人々がつねに共有している情動の流れを意識化しようとする好著です。

2013年7月10日水曜日

ドリアン助川

明治大学学部間共通授業「作る人になろう」、古川日出男さんに始まった今学期の13人のゲストの掉尾を飾るのはドリアン助川=明川哲也さん。昨年の夏から秋にかけて彼がひとりで実行した「奥の細道」自転車と線量計の旅を、スライドショーで語ってくれました。

微細に土地を見てゆくことの、無為と無意味、その彼方の発見と認識。芭蕉の精神をそのままに生き直す、すばらしいお話でした。心にしみいる蟬の声。

このあまりに画期的な授業の本当の意味を、学生のみんながどれだけ受けてくれたか。でもそれは、今後十年、二十年経たなければ、誰にもわからないことなのかもしれませんね。

ドリアンさん、ありがとうございました!

2013年7月8日月曜日

声と文学

七夕の今日は、朝10時から正午まで、柴田元幸さんとの対談でした。場所は東京駅そばのKITTE(そう、中央郵便局です)内にあるマルノウチリーディングスタイル。JPIC主催の「声と文学」イベント、第1回です。

主として翻訳と朗読をめぐって展開した話ですが、呼び物は柴田さんによる翻訳教室! おそらくボルヘス作のごくごく短い英語の幽霊話をその場でみなさんに訳してもらい、議論。

まちがいなく最年少の小学校6年の女の子の訳文があまりにあまりに見事で、万雷の拍手を浴びていました。

このシリーズ、これから柴田さんホストの仙台、金沢、ぼくがホストの高松、那覇と、今年度中に順次開催されます。

声と文学、声は文学。参加者のみなさんと、そのつどいろいろなことを考えていければ、と思います。ぜひご参加くださいね。


2013年7月4日木曜日

同僚になりませんか?

5月にお知らせした専任教員募集、いよいよしめきりが近づいてきました。

http://www.meiji.ac.jp/sst/recruit/6t5h7p000000skfl-att/English2014.pdf

われこそは、と思われる方、ぜひ応募してください。あるいは、おともだちにお勧めください。

英語と並んで「社会学」も募集中。明治大学トップページから情報を探してください。

新しい仲間を、待ってます!

2013年7月2日火曜日

「水牛のように」7月号

http://www.suigyu.com/sg1307.html

「水牛のように」が更新されました。ぼくは今月はがらりと趣向を変えて、太宰治の短篇紀行文「佐渡」に着想を得た「佐渡 after Dazai」を発表。

おもしろい作品です。ぜひ読んでみてください!

ImaginAsia 2013

7月か、7月なんだね、7月だそうだ、そうだ、7月だ。今年も後半に突入。みんな元気でやりたいもんだ。

さて。台湾の国立政治大学およびタイのチュラロンコン大学との共催ワークショップ、ImaginAsia 2013がぶじ終わりました。6月20日に日本を発ち、21日〜24日まで中国大陸福建省のすぐそばにある馬祖列島に滞在。少人数に分かれての映像制作、ほとんど眠れなかったけれど、楽しかった!

今年は地元の国立馬祖高等中学(つまり高校)の生徒たちも参加して、さらに楽しさが増幅。寮生活のかれら彼女らは、ほんとうにすなおで元気。美しい島の海と空を満喫しつつ、ぼくらもその笑顔を学んできました。

ちょうど今日から、うちの大学院(明治大学理工学研究科新領域創造専攻)の入試願書受付です。8月1日に入試。もっとも、それを逃しても2月にまたやりますから、だいじょうぶ。ぜひ受験してください。

来年のImaginAsiaは日本で開催します。一緒に、イメージ作りの新しい冒険にとりくみましょう!