2012年11月30日金曜日

「エル・ジャポン」2013年1月号

雑誌の世界では早くも年が改まり。「エル・ジャポン」1月号にキルメン・ウリベ『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』の書評を書きました。本当にいい小説、お勧めします。

2012年11月28日水曜日

読売書評#23

朝日祥之『サハリンに残る日本語樺太方言』(明治書院)、11月18日掲載。

29日(木)は下北沢へ

29日(木)、下北沢のB&Bで『ろうそくの炎がささやく言葉』朗読会を開催します。「この まちの いのりの よる」、ぱくきょんみさん、山崎佳代子さんと。ぜひいらしてください!

http://bookandbeer.com/blog/event/20121129_city_prayer/

2012年11月25日日曜日

「花椿」2012年12月号

現在、資生堂ギャラリーで開催中のブラジル現代写真展『神話のことば』。「花椿」にその紹介を書きました。充実の写真展。おすすめします。銀座近くに行くことがあれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

読売書評 #24

山村雅昭写真集『ワシントンハイツの子供たち』(山羊舎)、11月25日掲載。東京オリンピックの選手村として転用される前の米軍住宅町「ワシントンハイツ」(現・代々木公園)のアメリカ人の子供たちを撮ったすばらしい写真集です。見ているうちに、そこに露呈する歴史に、船酔いのような気分を覚えます。

当時はたちそこそこの写真家(故人)による、歴史的な傑作写真集。

「渡り鳥わたれ」終了

土曜日の夜、レイニーデイでの朗読会「渡り鳥わたれ」終了。数は多くなかったけれど、きわめて熱心に耳を傾けてくれるお客さんにめぐまれ、忘れがたい一夜でした。少しだけお名前を(敬称略で)あげさせてもらうなら、野村喜和夫、田中庸介、エリック・セランドといった詩人たち、港千尋、新井卓といった写真家たち、翻訳家のくぼたのぞみ、金子奈美やカリブ海文学者の大辻都、文化人類学者のマリリン・アイヴィーや冒険家の山田龍太、ほか。場はオーディエンスが作るもの、おかげさまできわめて高い集中力を維持しつつ、われわれも全力を出すことができました。

古川日出男と関口涼子のバイリンガル朗読、戸島さや野の暴力的でこの上なく美しいヴァイオリンは、歴史に残るでしょう!

ちょっとありえない顔合わせを作り出すことができて、本当に幸運でした。みなさん、ありがとうございました。レイニーデイの林下さん、これからもよろしく。


2012年11月24日土曜日

古川日出男、関口涼子、雨の日

明日土曜日(24日)、レイニーデイブックストア&カフェにて「渡り鳥わたれ」朗読会です。古川日出男さんと関口涼子さんのバイリンガル朗読に、戸島さや野さんの超絶技巧ヴァイオリンがからみます。そしてぼくは、ジャメイカ・キンケイド、川上未映子、エイミー・ベンダーの短篇を読みます。

ぜひどうぞ! 現在における朗読の、ある極限を体験してください。

2012年11月23日金曜日

田中功起さん!

木曜日、猿楽町校舎でのぼくの大学院ゼミを、アメリカから一時帰国中の田中功起さんの特別講演に。北海道、沖縄とも中継でむすぶ画期的なゼミのタイトルは「きのう考えていたこと、いま考えていること、あす考えるべきこと」。いつもながらの彼の新鮮な発想の連続に、脳が夏のシャワーを浴びているような気分になりました。

来年はヴェネツィア。ぼくも行くつもりです。

この晩はコロンビア大学の文化人類学者マリリン・アイヴィー先生、そしてヴェネツィア出品に関する田中さんのパートナー、国立近代美術館の蔵屋さんも受講生として参加。ほんとうに楽しいひとときでした。

創造性を徹底的に追及する場としてのゼミ。新領域創造専攻のtrue colorを、参加者のみなさんには少しだけ体験してもらえたことと思います。

Avec 関口涼子、小沼純一

東大文学部でのぼくの授業「詩の発生と現在」、21日は関口涼子さんをゲストにお迎えしました。しかも、関口さんとぼくの共通の友人である小沼純一さんが友情出演! 

小沼さんの詩のひらがな、吉増剛造さんの詩のカタカナ、そして関口さんご自身の詩の秘密。つきない話にあっというまの100分でした。楽しかった。

この授業、今学期だけの限定開講ですが、すばらしく濃密な内容になっています。20人あまりの受講生のみんな、こんな授業が成立していることの意味をわかってくれるかな。ぼくらが学生のころ(30年前ですが)あってほしかった形式を、いまやっと実現している感じ。

来週は山崎佳代子さんがゲストです!

2012年11月20日火曜日

「翻訳という怪物」

19日、六本木ミッドタウンにあるスルガ銀行d-labo(dはdreamから)にて、柴田元幸さん、ジェフリー・アングルスさんとの鼎談「翻訳という怪物」。「翻訳から何を学んだか」に始まり「これからの夢」に終わる2時間を満員の聴衆のみなさんとともに楽しむことができました。

中でもおもしろい試みだったのは、エミリー・ディキンソンのある詩を3人がそれぞれのスタイルで訳してみるということ。その結果のあまりの違いに、翻訳がいかに化けるものかを改めて痛感し、同時に目が覚めるような新鮮さを体験しました。

この鼎談、「すばる」2月号に掲載されます! ぜひごらんください。

AITにて

AIT とはArt Initiative Tokyoの略、代官山にあるアート系NPOです。15日、かれらの企画「東京事典」のための公開録画が行われました。15分間の録画なのですが、ぼくはuncovering/walkingというタイトルのもと、各地で撮影した自然映像から作った15分のビデオ作品を背景に、自作のエッセーと詩を朗読しました。大與の和ろうそくをテーブルに立てて!

ビデオ編集を担当してくれた笠間くん、松本こーちゃん、ありがとう。いずれ公開されるはずですから、そのときはみなさん、見てください。


リハーサル

翌日の夜はリハーサル。おなじくレイニーデイで、24日のイベント「渡り鳥わたれ」のため。こんどは古川日出男さん、関口涼子さん、ぼくの3人に、超絶技巧のヴァイオリニスト戸島さや野さんが全面的に伴走してくれます。リハ、ばっちりです。これまで見られたことも聴かれたこともなかった種類のパフォーマンス。

ぼくはジャメイカ・キンケイド、川上未映子、エイミー・ベンダーの短篇を読みます! ぜひいらしてください。

ふたたび、ろうそくの炎が

『ろうそくの炎がささやく言葉』の朗読会をひさしぶりに開催しました。11月10日、レイニーデイ・ブックストア&カフェにて。フランスから一時帰国中の関口涼子さん、そして昨年はずっと外国に滞在していた中村和恵さんをお迎えして、新井高子さん、小沼純一さん、ぼく。これにパーカッションの渡辺亮さんが森羅万象を音で表現してくれました。強烈な一夜。

これもまたささやかな炎でしかありませんが、この炎を絶やすことなく、ときおり吹く風によみがえらせるようにして続けていきたいと思います。


2012年11月8日木曜日

『ろうそくの炎がささやく言葉』朗読会

しばらくお休みしていた『ろうそくの炎がささやく言葉』の朗読会ですが、これまで本書の朗読会に参加していない執筆者のお二人を迎えて、ひさびさに開催します。10日(土)、Rainy Day Bookstore & Cafeにて。

http://www.switch-pub.co.jp/rainyday/299121300.php

お二人とは、フランス在住で一時帰国中の関口涼子さん、そして昨年は海外にいたわが同僚の中村和恵さん。ここに、新井高子さん、小沼純一さんとぼくが加わり、パーカッションの渡辺亮さんが変幻自在の色彩をつけてくれます。

きわめて特異な組み合わせです。ぜひいらしてください!

キルメン・ウリベ讚

バスクの作家キルメン・ウリベが来日中です。彼のすばらしいすばらしい小説『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』が翻訳出版されたのを機に。作家本人もほんとに好青年で、この三日ほど親しくつきあうことができました。

今日はセルバンテス文化センターでの対談。小説からの朗読(彼がバスク語原文、ぼくが金子奈美さんによる日本語訳、そして背後にはスペイン語字幕)をはさみこみながら、割合いろんな話題にふれることができたと思います。

ぼくは風邪で信じがたいダミ声でしたが、それでも楽しいひとときでした。この小説、真の傑作です。たとえばゼーバルトが好きな人にお勧めしますが、それ以外のどんな人にも。今年ただ1冊翻訳小説を読むとしたら、これでしょう!

昔から惹かれていたバスク。こうなったら行ってみないわけにはいきません。来年の目標?

先週の詩、今日の詩

東大文学部の「詩の発生と現在」。先週は三角みづ紀さんをゲストにむかえ、非常に充実した時間でした。三角さんが持参してくれた詩3篇は次のとおり。

高橋新吉「何もないのだ」
斉藤倫「その名」
三角みづ紀「終焉#29」

そして今日は通常の運営に戻って、以下の3篇。

李ソンボク「手紙」
那珂太郎「ねむり」
石垣りん「子供」

そのあとのパス『弓と竪琴』をめぐる議論も抱腹絶倒でした!

台湾原住民小学生サンバ

日曜日、那覇ですごいものを見ました。台湾の原住民小学生たちのサンバ・パレード! 総勢およそ30人、さまざまなドラム類を下げて、あくまでも陽気に楽しく元気に明るく強烈なビートを堪能させてくれました。

平和通りから桜坂劇場へ。かれらの公演を実現したのは翁長巳酉さん。かつてブラジルに12年住み、観光客など絶対に行かないキロンボ(元逃亡奴隷たちの村)をまわって異なるリズムを体に叩きこんできたパーカッショニストです。

その彼女が何を思ったか、台湾・台東の子供たちにパーカッションを教えはじめ、その驚くべき成果がいまここに。もちろん、バックに何がついているわけでもありません。完全に手弁当、草の根交流が実現した感動的な光景でした。

ブラジルを基礎に、これから子供たちが独自のヴァリエーションを生み出してゆく、そこが肝心なのだと翁長さんはいいます。この水平感覚、自在な越境/混淆/即興性に、こっちの目も耳も開きました。

Facebookに映像をアップしているので、興味がある人はぜひごらんください。

(なお「原住民」とは台湾での正式の呼び方。台湾では「先住民」が「すでに滅亡した」という意味を帯びるようです。)

震災シンポジウム終了

建築系の同僚たちが主催した震災・復興シンポジウム、ぶじ終了。建築学科は明治理工でもっとも活気のある学科ですが、このシンポジウムにも多くの学生が集まり、充実した会でした。

非建築系はぼくだけ。朗読劇『銀河鉄道の夜』東北ツアー報告が目的でしたが、ツアーにたどりつくまえの背景説明で時間が過ぎてしまいました。柴田元幸さん訳のエミリー・ディキンソンの詩を朗読できたのが救い。『ろうそくの炎がささやく言葉』所収です。

ともあれ、建築の同僚たちがじつにさまざまな試みに関わっていることに、感動しました。東北への関わりを一過性のものにすることなく、これからの持続と新しい社会デザインを考えていきたいと思います。

読売書評 #22

奥野・山口・近藤編『人と動物の人類学』(春風社)。11月4日掲載。動物について考えるための好著。そして装幀の良さが際立っています。

2012年11月2日金曜日

「震災・復興と向き合う」

明日になってしまいましたが、お茶の水の明治大学リバティータワーで明治大学建築シンポジウム「震災・復興と向き合う」が開催されます。ぼくは朗読劇「銀河鉄道の夜」東北ツアーについて報告します。興味がある人はぜひ聴きにきてください!




2012年度明治大学建築シンポジウム
「震災・復興と向き合う」
【企画主旨】
  震災はそれまで抱えていた問題を浮き彫りにし、復興は社会のトレンドを加速させるものである。東日本大震災は、地震災害と原発事故のリスクや現代日本の脆弱性を噴出させた。同時に、過疎化や再生可能エネルギーなどのトレンド、地域の歴史文化やコミュニティ、そしてリスク社会との向き合い方が問われている。
  今回のシンポジウムでは、第一部として、明治大学建築学科および大学院新領域創造専攻の教員・学生等がこの1年半、震災・復興にどう向かい合ってきたかを報告する。また、第二部として、外部からゲストをお招きした上で、震災復興に求められる建築専門家のあり方について議論するとともに、縮小社会における「公共」空間のふさわしい立ち現れ方について、意見を交わす。

      ● 日時:2012年11月3日(土)午後1時半〜5時
      ● 会場:明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー地下1階 1001教室 
      ● 参加費:無料(学外の方でも参加できます。申し込み不要)
      ● 主催:明治大学理工学部建築学科・同大学院理工学研究科建築学専攻
       共催:明治大学科学技術研究所、明建会、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻
       後援:明治大学震災復興支援センター

【プログラム】
あいさつ 小林正美(建築学科長)
第1部(14:15〜15:15)
 「建築物の被害調査を通した学会の役割」
   平石久廣(明治大学教授/日本建築学会災害委員会委員長)
 「再生履歴のアーカイビングから、復興のパースペクティブへ」
   青井哲人(明治大学准教授/日本建築学会『建築雑誌』編集長)
 「集団移転地のデザインに挑む建築家の役割」門脇耕三(明治大学専任講師/アーキエイド)
 「朗読劇『銀河鉄道の夜』の東北ツアー」管啓次郎(明治大学教授/新領域創造専攻DC系主任)
 「領域横断・社会連携による被災地支援」山本俊哉(明治大学教授/東北再生支援プラットフォーム副代表)

第2部(15:30〜17:00) 特別対談「震災復興と『私』から拡がる公共のかたち」
 西田亮介(公共政策学者 / 立命館大学大学院 先端総合学術研究科 特別招聘准教授)
 福屋粧子(建築家 / 東北工業大学 工学部 専任講師)
 吉村靖孝(建築家)
 モデレーター:門脇耕三(前掲)

2012年11月1日木曜日

「水牛」11月号

ウェブマガジン「水牛のように」11月号です。ぼくはあいかわらず「時制論」シリーズ6片を発表。ごらんください!

http://www.suigyu.com/